デ・ジ・キャラットにょ 第92話「ふしぎくんにありがとにょ」 2004/02/15(日)

そもそも俺がはてなに書き始めたのは、これが放送された2月15日の2日後のことで、その2月17日の日記からいきなり今回のでじの感想が書かれているように、この回から最終回にかけて俺のでじこの対する思いに何らかの変化を与えたのは事実。
それまでのデ・ジ・キャラットにょの話の多くがギャグアニメとしての性質を持っていたことからすれば、この第92話「ふしぎくんにありがとにょ」の雰囲気が他のどれよりも異彩を放っていて、俺にとっても最も印象深い回の一つなのは確かだと思う。
この回のタイトルが正式に決まる前の仮題「でじこ、初恋かにょ?」に示されるように、この話には深夜の学校で偶然出会った「ふしぎくん」に対するでじこの淡い恋心が描かれているようにもみえる。うさださんと比べるにしても、でじこについてはこの手の話はそれまで全く欠けていたから、俺はこの仮題を知った時から、その放送を楽しみにしていたし、実際の内容はそんなに明らかな恋というものではなかったとはいえ、特に面茶家に帰った後のさりげない描写が妙に良く感じたものだから、俺の期待に十分沿うものだったと言えるだろう。
しかし俺は最近感じるんだが、今更のことのように思われるかもしれないけど、この話は本当にそういう話だっただろうか?一言も何も発さない男の子とあの短い時間で、一体でじこはどこに彼の魅力を見出し、恋心を、控えめに言っても心に何かひっかかるようなそんな気持ちを、抱いたというのだろう。それを考えれば、例の目からビームを途中でやめる仕草と最後に夜空を淋しそうに見つめるあの思わせぶりなシーンは全く話の流れにそぐわない不可解な描写であるし、また掛け軸に書かれる「エピローグ」「おしまい」、そして本タイトルにある「ありがとにょ」はいったい何に対して投げかけられている言葉なのか?
もう全く俺の妄想以外の何物でもないですけれど、この話はなんか「でじこの『恋』に対する恋」と「『でじこの恋』に対する恋」が描かれているような、そんな風に今は感じたりしてます。そしてこの話は、放送直後に俺が感じたほど良いものじゃなくて、ひょっとしたら駄作なのかもしれないと。なんか、やっぱり合わない・・・俺の持っているでじこという作品のイメージには。