ZGSSS*6

「残念だったな…。」
「いや、現実は厳しいってことだろ。虚構の自信に支えられていた獅子は、所詮は無力な子猫に過ぎなかったってわけさ。」
「マイケル…。」
「それに、前期終ったあとに羽を伸ばしていた受験生は、後期にも勝ち目はないっていうじゃないか。羽を伸ばしていたのに、それが原因で未来へ飛び立てないなんて、皮肉な話だよな。」
「よさないかマイケル…!」
「こんなときにやめられるかよ。自虐は俺の最高の楽しみなんだから…。」

「マイケル!」
ペチ
「…!…キット…」
「お前はいつだってそうだ!まだ始まってもいないのに、どうしてダメだなんて決めつけられるんだよ!そうやってお前は、努力することから逃げてるんじゃないのか!」
「…だって、うちの高校から後期あそこに受かったやつなんて、ほとんどいないんだぜ…?信頼できるのは数字だって、木谷社長も言ってただろ。

「なんだそんなこと…。言ってたのは木谷社長だろ?むしろ好都合じゃないか。*1
「いや、ホリエモンも似たようなこと言ってた。というか一般によく言われる希ガス。」
「あー…そうか。ま、とにかくマイケルは努力の素晴らしさをもっと知るべきだと思います。そんな努力で夢を叶えた人とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。」

*1:注・木谷社長は素晴らしいお人です。