らき☆すた 第24話「未定」

[アニメ感想][らき☆すた]
続きはゲームで、ってメディアミックスの悪い部分が出たというか。しかも実際には、ゲーム版には主人公の男キャラという余計な存在が加わっているために、アニメの続きに当たるシナリオなどというものには全く期待できないわけだし。卒業まで描くなどして、アニメはアニメで完結させて欲しかったなあ。原作で高校生活が続いている以上、アニメでそれを終わらせるのは問題なのかもしれないが、美水かがみ自身、原作での時の流れがストップしていることに不満を募らせている様子だったので、アニメでこそその鬱憤を晴らすのだろうと、入学案内書のインタビューを読んで期待していた*1から、この結末にはがっくりと肩を落としてしまった。せっかく原作者に最終回の脚本を任せても、それが文化祭の直前で終わるものと初めから決まっているようではねえ。追記20070918:この縛りがなければまた別の終わり方もあったんじゃないかと、悔しく思うわけ。
まあ最終回であることを考慮しなければ、24話自体は悪いものでもなかった。もってけ!セーラーふく(TV-size)フルのダンスも、初見ではいまいちの出来(特に、間奏部分でカメラが引いて10人全員映す所。1人1人の表情が見えず、ダンスの解説ビデオかのような無機質な印象を受ける。)だと感じたが、繰り返し見ているうちに気にならなくなってきたしね。ただ個人的にはパティ発案でチケにつられてこなた参戦、ゆたかにつられてかがみ参戦っていう受身的な主要キャラ達ってのがどうもなー。最終的には全員やる気になっているわけだが、そこに行き着く過程の描写が蔑ろにされている。無論その手の心理描写が極めてベタなものになるのはわかりきっているけれど、それでも王道を行って欲しかった。

*1:つまりアニメでは文化祭はスルーで最終回が卒業式、スルーした文化祭はゲームでどうぞ、ってパターンが理想だと考えていた。