旅人「となりあわせ」 & 旅人「エガオデイテ」

[らき☆すた][雑記]

旅人というサークル名で活動されてるお二人の漫画だが、どちらも物語的に大変素晴らしい。
まず、つかさが主人公であるということ。僕は、少なくともらき☆すたの二次創作を読むにあたっては、ある作品において主人公を設定できるとしたら、それは「(作品)が(キャラ)の成長物語である」と定義できる時だと思っていて、つかさが主人公っていうのは要はつかさの成長物語という意味。「物語的に好き」と呼べる作品にはたいていそういう主人公がいるわけなんだけど、自分がこれまで読んできた同人漫画の主人公は、アニメ版らき☆すたと同様、こなたとかがみばかりで、つかさがそのポジションに位置した作品にはこれまで出会ったことがなかった。だから、両作品のように、つかさにスポットが当てられた漫画をこうして読めたことがまず嬉しい。
加えて、新しい解釈が与えられているということ。ある一つのオリジナル作品から、各々の作家が個性溢れる解釈の元、異なる物語を紡いでいくところに二次創作の醍醐味はあるのだと思っているけど、上記の二作品はそのどちらにも、僕の見なかったらき☆すたが描かれており、震え上がるほどに楽しませてもらった。特に「となりあわせ」は、お姉ちゃん大好きなはずのつかさがなぜ髪型は一緒にしなかったのか、というところから着想してると思うんだけど、その目の付け所が本当に素晴らしいと思う。