つぎはぎ道路


工事跡をそのまま放置した目を背けたくなるほど汚らしい道路ってのはあちこちに存在して、どうしてこのような所業が許されているのか不思議でたまらなかったのだけれど、横浜市によれば一応理由があるらしい。

Q1 道路工事の後、写真のような「つぎはぎ」の状態の時がありますが、なぜ、ちゃんと舗装しないのでしょうか?

回答 写真のような「つぎはぎ」の状態は、掘削した道路に行われる仮舗装(仮復旧)であり、すべての工事が終了していないため、最終的な舗装(本復旧)ができない状態です。
(略)

しかしこの回答を鵜呑みにすることはできないんだな。だって何年もの間つぎはぎのまま放置されている道路なんてたくさんあるもの。あれ絶対元の通りに戻すつもりないと思う。仮舗装が本復旧のあと修復される場合も確かにあるでしょう。横浜市なら尚更そういう例が多いと思う。でも多分、他の多くの自治体ではこう上手くはいってないと思うんだよね。一時気合を入れて駅前を洒落た舗装にしてみたはいいが、金が続かないのか気力が続かないのか、工事で掘り返すたびに只のアスファルトで埋め直して、つぎはぎ道路を生み出し続けている所も珍しくないのではないか。建物はおろか、いよいよ足元さえ見るに耐えない街が出来上がっていくわけだ。景観を考える上でつぎはぎ道路の問題は高層マンションの乱立と同じくらい懸念すべき事柄だと思うんだけど、なぜかこの手の話題は聞いたことがない。