本を忘れた日

先週の月曜日に秋葉原を訪れたときに平日の秋葉原の人の少なさというものを改めて痛感したのでたまには休日に行こうかと昼過ぎに家を出たところまではよかったが、駅へ向かう途中電車の中で読む本を忘れてきたことに気付いてしまった。電車に乗っている間がほぼ唯一の読書時間である自分にとって本を持たずに電車に乗るということは極めて許しがたい行為なので(かと言っていつも本を読んでいるわけではないのだが)、何か読む物を用意しないことには電車に乗れませんぜと、とりあえず駅前の本屋へ足を踏み入れた。が、考えてみれば自分ときたら金銭的な理由で新品の本を買うことが滅多にない人間だから、案の定なにか目ぼしい小説を見つけても「これは図書館にある」「これは古本屋にある」などといちいち難癖を付けてばかりで一向に買えやしない。ここで図書館かブックオフに行けばすんなり解決したのかもしれないが、あいにくいずれも駅から遠いのでその気は起きなかったし、また本屋をゆっくり見て回るのも楽しいと思えてきたので、結局今日は秋葉原へ行かずに本屋を徘徊して過ごした。