みなとみらい

所用で横浜はみなとみらいへ足を運んだのだが、着いた途端に何棟ものマンションやオフィスビルが広大な敷地に建設されつつある光景を眼前にして思わず度肝を抜かれてしまった。みなとみらい21なんてのは自分が中学の頃使っていた地理の教科書でさえウォーターフロントなどと称して載せていた事柄だったから、てっきりこの辺の開発はとうに終了したものとばかり思っていたし、最近開通したみなとみらい線だって、一つの成熟した街となったみなとみらいへのアクセスを向上するべく満を持して登場した鉄道、といった認識でいた(もっともこれはある面では正しいと思うが)から、まさか未だにあれだけ手付かずの土地が残っていて目下大開発中とは夢にも思っていなかったのだ。これは「みなとみらい」ってのを桜木町周辺の小さなエリアを指す言葉だと誤解していたのが原因なんだよな。ランドマークタワーがそびえるあのあたりは、一連の開発事業の中で最も早く着手された部分に過ぎず、実はこの事業の対象としていたのは、横浜駅の間近にも迫る実に広大な湾岸エリアなのだった。その規模の大きさゆえに、開始から20年が経とうする現在においても、なお開発が続けられているというわけだ。