イタリアから帰国した

ミラノ・ヴェネチアフィレンツェ・ローマを巡る10泊12日のイタリア旅行から帰ってきた。2005年春の韓国以来の二度目の海外旅行であったが、前回はあくまでも韓国を観光したがっていた両親に付き添ったに過ぎないし、また自分が旅行に価値を見出すようになるのはそれから一年以上先のことであったから、自らの意思で計画し実行したものを本当の旅行と称するならば、今回のイタリア旅行こそが初めての海外旅行だと言っても過言ではない。日本の外の世界の様子が知りたいという気持ちで訪れた初めての海外であったから、見るもの聞くものすべてが刺激的で、イタリアの、ヨーロッパの、キリスト教世界の、外国の有する文化が日本のそれと様々な点で異なることを身近なレベルで初めて実感することができたし、またそれは結果的に、海外の文化のみならず日本という国が育んだ文化の長所、短所の再発見にも繋がった。大変貴重な経験になったと思う。
また、本旅行では自らの語学力不足をもひどく痛感することになった。イタリア語はおろか英語さえろくに操れないことから旅行に最低限必要なコミュニケーションさえままならないのではないかとは事前に懸念していたことではあったがまさしく不安的中といったところで、自分の能力が足りないがために妥協せざるを得ない場面にいくつか遭遇し、悔しい思いをした。再び外国へ足を踏み入れることがあればその時こそはリベンジできるよう、まずは英語力の向上に努めたい。
しかしながら、不慣れな環境の中で戸惑う自分に対しても現地の人々は大変親切に応じてくださった。この12日間幸せな時を過ごすことができたのはひとえに皆さんのやさしさがあったからこそ。厚く感謝する。