国営昭和記念公園

よく晴れるという予報だったので紅葉狩りも兼ねて昭和記念公園へ散歩しに行った。

立川駅から歩いて立川口から入園。

公式サイトはイチョウがほとんど落葉したと知らせていたが、まだ葉をたくさん付けている木も多少は残っていた。人間同様イチョウも個体差が大きいんだね。

ふれあい橋を渡るとすぐ水鳥の池がある。

例によって大きなカメラと三脚を抱えた人の姿をたくさん見かけた。
バーベキューに興じる皆さんを横目にてくてく歩いていちょう橋の北の並木道へ。

ここのイチョウは完全に散っていた。それはそれとして黄色い落ち葉の上に重なる枝の影が綺麗だ。

土が見えなくなるほど地面にはイチョウの葉が敷きつめられ、落ち葉の絨毯と呼ぶには十分。
そういえば前に住んでいた家の近くにもあったなあなどと思いながらディスクゴルフ場の間を進み、渓流広場レストランで焼きそばを買った。

隣のみんなの原っぱの端っこに座ってランチタイム。たこ揚げしたりサッカーしたり犬と遊んだり、各々が天気の良い日曜午後を思い思いに過ごしている様子。

カエデはまだまだきれい。

日本庭園なんかもあって、なんだか新宿御苑みたいだなあと思った。実際ある程度広い公園なら場所毎に趣向を変えた方が楽しいだろうね。
池のほとりにはなぜか十人弱のコスプレイヤー集団がいて撮影会っぽいことしてた。

日本庭園には盆栽苑も併設されている。

やべえ。

コスモスの丘。いまはシートがかけられているこの傾斜一面にコスモスを植えるらしい。見頃の季節は綺麗だろうなあ。
さらに歩いて公園の北端の砂川口まで来たところでようやく折り返し。なおここへ来るまでに3時間が経過している。時間が余ればレンタサイクルでもう1週しようかと考えていたが、今回はパスすることになった。

幹の付け根だけ明るく照らされていてなんか良かった。

すっごく赤いよ!

そして再び立川口へ戻った。あまり寄り道しなかったので40分くらいで着いた。

昭和天皇記念館

最後に閉園までの30分で昭和天皇記念館を見学した。文化センターの一室に設けられたこの記念館では、昭和天皇が生誕から崩御までに歩んだ道のりを資料を交えて紹介している。が、自分はそれらの展示よりもむしろ、ちょうど一緒に入館してきたどこかの老人会の集まりかと思われる30人のお年寄り達が、昭和天皇の写真や映像をまさしく愛おしむように見つめていたことが大変印象深くて、ほとんど胸を打たれんばかりだった。その場に居合わせた全ての大人達の想いが、昭和のことなどいままで何一つ知らなかった自分の心にまで、彼らが何十年と生きたあの時代を蘇らせたかのようだった。
昭和とは、天皇が本当に必要とされ、愛された最後の時代だったんだということを、このとき初めて確信した。