本埜村の白鳥飛来地を見に行った

両親が白鳥見に行くけどと言うので同行した。
千葉ニュータウン印旛日本医大駅をさらに奥へ走ること15分、茶色い田園地帯の広がる真ん中にぽつんと佇む水の張られた田んぼがその白鳥飛来地である。

12時過ぎの時点では数十匹の白鳥と多分それより多くの鴨の群れが水田で羽を休めていた。

たまに一斉に飛び出して


周囲を旋回して戻ってくる。何のパフォーマンスだ。

遠くから見るとこんな感じ。見物客は30人程。

寒いのか隣接する水の張ってない田んぼで休憩する鳥たちも相当数いた。なにぶん見晴らしのいい田園地帯、風が吹きさらしで少なくとも人間はとても寒い。


白鳥は冬になるとシベリアを離れ新潟を始めとした日本の各地に飛来してくるとのことで、16年前からここ本埜村でもその姿が確認されるようになった。最初は数羽だったそうだが、田んぼに水を張ったり餌付けを行ったりすることで好感を得たのか、近年では毎冬数百匹もの白鳥が訪れるという。


水田の脇には甘酒配布所とかポストカード売り場が建ってるんだけど、そこのおじさんの話によると午後になるともっとたくさんの白鳥がやってくるというので(今は餌を食べるため近所に散っているらしい)一旦千葉ニュータウンへ戻って昼ご飯を食べるなどして時間を空けた。
そして16時ちょっと前に再訪。

明らかに白鳥密度が上がってる…!

新聞記事に書いてあった通り、300匹は下らないと思われる。

込み合ってるせいか所々でいさかいを目にした。鳴き声の大きさも昼間とは全然違う。

16時になると地元の方が餌の米粒(コシヒカリらしい)を撒き始めた。

餌が撒かれた直後は白鳥も鴨も全くの無関心を装っていたのだが、ある時を境に突然無我夢中で水中へ首を突っ込み始めた。

頭からもう泥だらけ。

餌争奪戦が繰り広げられている最中にも鴨が集団で飛び立っては着水を繰り返したりして、しばし混沌とした状態が続いた。

しばらくそんな様子を眺めつつ帰り支度。今日はこんな近所でずいぶんと楽しませてもらった。白鳥さんもわざわざ遠いところから千葉県にまで来てくれてありがとう。



ところで、夕方はよりたくさんの白鳥が集まって来ることを知っているのか、昼間よりも本格的な装備で撮影に望む人の姿が目立った。水元公園カワセミを撮った時にも思ったけど、こういう絶好の撮影スポットともなると皆さんいいカメラ持ってますよねー。キヤノンで言えば最低でも二桁D+EF70-200mmF4Lみたいな。キットレンズを付けたKissなんて自分くらいなもので、なんだか縮こまってしまう。
それと今日みたいな寒い日だとずっと手袋を付けていたいわけなんだけど、レンズを交換しようとする時には外さざるを得ず(毛玉が入ったりすると嫌なので)、その度に手がかじかんでしまって辛かった。高倍率ズームであれば、とよからぬ妄想が頭をよぎった。


追記20100213:
写真中央で二人の男性が使ってる白レンズ、キヤノンのサイトで照らし合わせても同じ外観のものが見当たらないし何だろうとずっと疑問に思ってたけど、どうやらEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMの鏡筒を伸ばした状態らしい。白い望遠ズームでも鏡筒の伸びるレンズがあることを知らなかった。