田村ゆかり Love ♡ Live 2009-2010 *Princess à la mode* 神奈川公演 @横浜アリーナ

昨年のアニサマゆかりん登場と共に近年稀に見る胸の昂ぶりを覚えたことで彼女の魅力を再認識してから5ヶ月。Pinkle Twinkle Party以来、実に3年ぶりのゆかりん単独ライブ参加となった。前回のゆかり熱発症時は常に飛び曲を期待していたところがあって、ライブのバラードパートの時なんかは正直退屈を覚えたこともあったんだけど、数ヶ月前から始まった今回のゆかり熱に関しては前回と趣を異にしていて、飛び曲を歌う彼女なんて表層的なものじゃなく、ゆかりんの全てが知りたい、全てが愛しいという想いが強い。たとえアイドルのアイドルとしての活動だけを見て全てを知ろうとする行為が噴飯物だったとしてもだ。なにしろ今の自分ときたら、同じ考えを抱く人は少なくないようだが、彼女が僕らに見せる姿の全てが演技であったとしても構わないと感じているのだから。このあたりの心理に関しては大槻ケンヂが鮮やかに表現している。

“スタフェス(スターチャイルドフェスティバル2009)”とかに出させていただいて、声優さんとオーディエンスの関係を見ていると、その関係性が生み出すある種の共同幻想とか、共犯関係みたいなものを感じたんですよね。しかもそれを、オーディエンスそれぞれはファンタジーと認めながらも、みんなでガチなものとして共有しようとしているというか。

実際演技くさいと思うような仕草もあるけど、それでもなおどうしようもなく惹かれてしまう魅力を彼女は備えている。だから、今後またしばらくゆかりんの言動一つ一つに翻弄されてはうれしくなったりさみしくなったりする生活を送ろうと思います。僕も結構飽きやすい性質だから、今回のゆかり熱がいつまでも続くかはわからない。でも、こうして一度は醒めた物事に対して再び燃え上がるのはこれが初めての経験なんだよね。アニサマゆかりんが姿を現した瞬間にこの想いが胸に沸々と湧き上がったとき、僕は本当にうれしくてしかたなかった。自分がまだこんなにも彼女を好きだったんだということ、そしてこんな自分を、一度は興味の薄れた自分を、まだこんなにも夢中にさせる人物が世の中に存在したんだという事実が。


以下箇条書き

  • 横アリ到着は16時20分頃。物販は16時15分に一度打ち切られており、入口前に開場を待つ人々が溢れているという状態だった。
  • 隣のセブンイレブンサイリウムを売っていた。ピンクも完備。
  • 入場待機列の形成が始まる。自分もパンかじり終えたあと最後尾へ。
  • 並んでいる途中で「ゆかりんのライブでは会場をピンクに染めよう!」という内容のビラを配っている団体がいた。前回のツアーでも配っていたらしい。こういう熱意好き。
  • この活動はもちろん、最近すっかり蔓延してしまった「飛び曲ではUO」という風潮を打開したいという願いから来るのだろう。DMC幕張公演でのUO眩しいからやめて発言を引き合いに出すまでもなく、ゆかりん本人は前からずっとピンクで彩られた会場の光景が好きと公言しているわけだし、自分の気持ちを抑えて彼女の期待に応えるのがファンに望まれる姿だろうとは思う。
  • コール本ももらった。
  • 17時40分頃にようやく入場。エントランスホールに色んな人・団体から贈られた花が飾られているわけなんだけど、中にグッスマからの花もあったのが不思議だった。なのはのフィギュアを出してることくらいしか繋がりを見出せないけど…。
  • 物販で会場限定シングル2枚とパンフレットを買った。
  • 座席へ。今回は横浜アリーナ初のセンター席とあってDブロックとは言えわくわくしてたんだけど、実際に席に着いてみると思った以上に後ろだった。アリーナ席の方がいいと言われる理由もわかる。
  • ただ、Dブロックの3列目からは2列ごとに約20cmの段差が設けられていて、おかげて多少は見やすかった。
  • 18時10分頃に開演は18時20分を予定していますとのアナウンス。
  • さらに数分遅れていよいよ開演。1曲目はYou & Me。他会場では客席からの見事なラップが決まったという評判だったが、ここはさすがに会場が大きいせいか、あまり聞こえなかった。
  • 100 CARAT HEARTのFuu!の位置を案の定間違えた。
  • 横浜アリーナはすごく昔に一度来たことがあって、その時はなんだかわからないうちにステージに上げられて、なんだかわからないうちに終わってた。」ゆかりさん…。
  • しかもBTL1とBTL4にそれぞれ出演したわけだから、正しくは一度じゃなくて二度だっていう。
  • それで思い出したけど、自分も横浜アリーナのライブに来たのはBTL1、BTL4に続いて3回目なんだよね。ゆかりんと一緒!
  • 恒例の遠くから来たひとーとかおんなのこーとかおとなーとかもやったけど、割と早々と終わっちゃった感じ。もっと色々聞いてほしかったのだぜ。
  • 先月も横アリ来たひとーってのも結構たくさん手が挙がってたなあ。
  • 「浮気はこれだからね!」(ステージ下の巨大歯車を押す仕草)
  • 「それかゆかり丸を押してもらう」
  • 今回はメインステージとセンターステージを繋ぐ花道が途中で分断されていて、その「ゆかり丸」なる台車を使わなければ相互に行き来できない仕組みになっていたのである。なんか不便ね。
  • ラブサインでPPPHが入ったけど名前被せはなかった。やはりこうあるべきだと思うなー特に新曲は。
  • アコースティックコーナーの衣装かわいいと思ったけどそういえばあれYou & Meのジャケットで着ていた服だったような気がする。
  • ライブ前日は丸一日休みだったそうだけど、東京に遊びに来ていた家族とも会わずに一人自宅で過ごしていたらしく、ライブの時は皆と会えるけど休みの日は結局一人で寂しいみたいなトークをしていた。不安を覚えなくもない。
  • 「こんな人生を歩むはずでは」とも。大丈夫かゆかりん
  • 今回のツアーのセットリストを見てから重点的に聴き始めたのだけど、Luminous Partyかっこいいですよねえ。
  • 懐かしのアニソン枠は「浮気する人が多いから」ということでラムのラブソング。さすがにサビくらいは聴いたことある。
  • お気に召すままのミュージカルチックなステージ演出は好き。
  • チェルシーガールはセンターD後方のステージを使って歌った。近くに来てくれて嬉しかったけどほとんどアリーナ席の方を向いていたからちょっと残念。
  • 今回はセンター席をぐるっと囲むような通路が設けられていて、チェルシーガールを歌い終えたあとはその通路のアリーナA側を通ってメインステージへ戻って行った。
  • Honey Moonはゆかりん初の飛び曲らしい飛び曲と思っているからそれなりに愛着がある。この曲を歌いながら例の通路を、今度はアリーナD側を歩いて後方ステージへ移動していったから、途中ゆかりんが7mくらいの距離へ急接近してきゅんきゅんした。
  • fancy baby dollの前半もせり上がる後方ステージを使用。アリーナ席うらやましすぎる。
  • 後半はゆかり丸に乗ってセンターステージまで移動。途中のうさぎ投げタイムではいつも通り手で近場に放るだけでは飽き足らず、遠方へ届けるためにバズーカで人形を打ち出していて吹いた。いやむしろかっこよかった。ラピュタでドーラが使ってたやつみたい。
  • Honey Moon以降、曲終了時に「せーのっ!」の合図と共に一斉にジャンプってのがすごく多かった気がする。前は惑星のランデブーの時だけだったような。盛り上がるから好きだけどね。
  • Cherry Kissで桃色男爵たちと背中を合わせて歌うゆかりんがかわいすぎた。
  • そういえば今回桃色男爵も桃色メイツも映像をメインに使ったメンバー紹介でなんか寂しかった。ゆかりん本人の口から紹介してくれる方が好きだなあ。
  • めろーんコーナーでゆかりんが「あんたたちのためにやるんじゃないんだからね」って言った時に後ろでズッキーニだったかが深く頷きながら拍手していたのに吹いた。
  • SSSSGは発表当初はなんだかなと感じたりもしたけど繰り返し聴いているうちに結局気に入ってきてしまった。あのコールはちょっと恥ずかしいけどね。
  • そしてアンコールを叫ぶ時間。自分の周りは8割方腰を下ろして休憩し始めたのでちょっとがっかりしてしまった。仮にもFC会員率の高い…というかほぼ100%であろうセンター席でこれはなあ。まず間違いなく叶えられるとは言えちゃんとやろうぜ。
  • 黒うさぎのエンディングテーマとして一番耳にしている回数が多いってことを差し引いてもTiny Rainbowは次のシングル収録曲の中で一番好き。サビのテンポの変わる横振りも素敵。
  • パピィラブの後はダブアンを求めての「もう一回」コール。
  • そしてYou & MeのPVの衣装に身を包んでゆかりん再登場。そしてイントロでまさかのmotsu本人が登場。このサプライズを受けて客席の盛り上がりも最高潮といったところで、ラップも1曲目の時よりずっと大きく耳に響いてきた。
  • 閉幕前のお別れの挨拶のためいつものように客席に満遍なく手を振るゆかりん。徐々にステージの左へ歩いていって、そのまま舞台袖へ…と思いきやなんと足はあのセンターを囲う長い長い一本道へ。しかも客一人一人の顔を覗き込みでもするかのように丁寧に、本当に丁寧に挨拶して回るものだから、1分や2分じゃ全く歩が進まない。これ本当に一周するのか?と最初は思わず疑ってしまったけれど、彼女は本当にやってのけた。自分では20分程度と感じたが、時計を見ていた人の話によれば30分を超え40分に迫る時間が過ぎていたらしい。そのおかげで自分もゆかりんに間近で手を振ることができて嬉しかったけど、それ以上にもう…ゆかりんのサービス精神というか、ファン想いの態度には感服したよね。ますます惹かれちゃうなあ、これは。
  • しかも女の子ファンに対しては自分から手を差し伸べて握手を求めるのだから。ゆかりんと握手したあと涙ぐむ女の子も少なくなくて、なんだかこっちまでもらい泣きしてしまった。
  • 三本締めのあとロビーに出たのが22時25分。実に4時間に及ぶ公演だったわけだ。
  • 帰りがけに物販でLovely Magicと眠れぬ夜につかまえてを購入して、You & Meの販促ポスターを頂いた。You & Meのジャケットすごく好きなんだよね。今までのシングル・アルバムの中で一番かもしれない。
  • 帰宅した時には25時を回っていた。ゆかりんもスタッフさんもファンの皆さんもお疲れ様でした。