田村ゆかり「My wish My love」

My wish My love

My wish My love

当然フラゲする気満々だったけどあいにく、と言うと語弊があるが、昨日は入社以来お世話になった部署の先輩の送別会があったりしたので秋葉原なんかに行くのは控え、帰りに自宅近所のTSUTAYAだけ覗いたりもしたのだが見つからず終い。今日は今日で23時まで残業していたのでアニメショップには行けず終い。とは言え発売日に買っておきたい気持ちがもちろん大きかったし、さらには僕も早くTiny Rainbowでおてて振り振りしたいお!などと強く願ってもいたので僅かな期待を胸に酔っ払いの溢れる夜中の新橋で降りてみたところTSUTAYAに置かれていた最後の1枚(?)を購入することができた。
表題曲のMy wish My loveゆかりん曲の中では、たとえバラードに限定してもあまり好きな方とは言えないというのが率直な感想だが、そこで終わらないのがかつての自分とは違うところで、じゃあ僕自身の好みはともかくとしてゆかりん本人はどう思っているのか、どういった気持ちで製作に取り組んだのかってのがこの手の楽曲についての関心事項として浮上してくるようになった。なーんて言いつつ人並みの想像力さえ持ち合わせていないかわいそうな人間であるところの自分なので突っ込んだ妄想なんてこれっぽちもできないのだけど、ただ曲自体の良し悪しから外れた部分について気になったことと言えば、これ劇場版なのはの主題歌であるわけだけど、所詮はテレビアニメのリメイクである映画作品に対して主題歌を新たに用意することが果たして適切な行いなんですかってことだ。ましてやあのLittle Wishを、アニメにそぐわないからと一度はリテイクされた歌詞をあえてオリジナルに戻してまで収録することをゆかりん自身が欲したあのLittle Wishを出し抜いてまで?さらには、タイアップ曲はやれることが制限されるからと、わざわざラジオで口にしたことを踏まえると、ラジオでのトークが多少毒舌気味であることは承知だけれど、もしかするとゆかりん自身もそんなに好きじゃないのかしら?などと自分勝手な妄想をしたりはする。
Tiny Rainbowは先のライブで体験したサビにおける緩急をつけた横振りが癖になりすぎて家で聴いてもついというが一番のポイントなんだけど、それにしてもこのサビはいいですよね。雰囲気的には先月の星屑スパイラルに非常に近い感じがするけど、Tiny Rainbowはサビで高音のボーカルが楽器の音色に全く埋もれることなく飛び抜けて綺麗に響くところがとても好き。こういう聴こえ方をするゆかりん曲と言えばHoney MoonやCandy Smileが真っ先に思い浮かぶわけだけど、ミドルテンポではこれが初めてじゃないかという気がする。あと普段あまり歌詞に頓着しないからこれまた今更なことを言うようだけど、同じ言い回しを繰り返すことなく曲が進むにつれ新しい言葉が乗るサビになんとなく新鮮さを覚えた。「夏が来る 春になる」というフレーズに引っ張られたのか牧野由依の三月物語と似たものを感じる。
ラブサインはなぜかラジオで全然流されることなく(鷲崎健の超ラジで1回だけ流れたけど)ライブで聴いたっきりだったから特に大きな期待を寄せることはなかったし、CDで聴いた時も確かに昭和っぽいなーってくらいの感想しか抱かなかったのだけど、これを書いている1月31日未明の時点ではかなり好きになってきているから、繰り返し聴くうちにじわじわくるタイプの曲っぽい。これだけ甘ったるい声で歌われると、ね!
満月のセンシビリティーは……繰り返し聴いてみても正直あまり印象に残らなかった。Amazing KissといいSweet Darlin'といいゆかりんの好きな曲調ってこうなのかなーとは思うけど……。あとこの曲はタイトルにまで80年代っぽさを感じる。