養老渓谷

千葉県内の主要な景勝地の一つである養老渓谷には3年くらい前から行きたいと思っていたので、ちょうど紅葉も見頃らしいこの時期に訪れることにした。

まずは千葉から内房線で5駅行ったところにある五井へ。ここから小湊鉄道に乗り、終点の一駅手前の養老渓谷駅を目指す。想像以上にハイキング客が多く、2両の列車は座席はおろか吊革の確保も難しいほど混雑していた。大半は・・・というかおそらく自分以外は全員お年寄りであった。

1時間ほど列車に揺られ、10時23分に養老渓谷駅に到着。バスでやって来た団体客とも合わさって駅前は騒然としていた。
で、ここからいよいよ歩き始める。公式サイトや案内板によれば養老渓谷の主なハイキングコースには3つあり、今回自分は「大福山・梅ヶ瀬コース」を選んだ。

こう辺鄙な場所をてくてく歩いていると、かつてボーイスカウトに所属していた頃キャンプ先であちこち歩いたことを思い出した。人里を離れる不安というものはいまでも感じる。

だんだん山道らしくなってきた。とは言え山頂までは自動車が通れるようになっており、道路もこの通り舗装されている。

山ん中。




1時間10分ほど歩いて大福山山頂付近の駐車場に到着。



展望台からの風景。まあ・・・ちょっと物足りない気もしたよね!!山頂がある西側の視界が高い木で遮られているためにいまいち展望台らしい開放感がなく、これがマイナスに作用している感じ。

展望台から300メートルほど離れた山頂には白鳥神社が建っている。
なおこの大福山の標高は292メートルで、房総半島で一番高いとのこと。

ここから一気に下っていく。

いよいよ本格的に山っぽくなってきたな!しかもなんか週初めに雨が降ったのか地面がぬかるんでいて、途中3回足を滑らせた。

途中、紅葉する木が集中している所があり、もみじ谷と呼ばれている。

梅ヶ瀬渓谷に降りてまずは上流側にある日高邸跡を見に行った。明治時代、元陸軍大尉の日高誠実はこの地に居を構え、名勝地を作り上げるべく尽力したという。奈良の「月が瀬」にならって「梅が瀬」と名付けたのも彼であるそうだから、いまここがハイキングコースとして整備されているのも(目が付けられたのも?)、彼の功績によるところが大きいのだろうか。

今度は小川の流れる方向に進んでいく。石を足場に岸から岸へ渡る箇所がいくつもあり、なかなか楽しい。



面白い具合に侵食されている。

崖の脇を歩くってのはなんか良い。
渓谷を1時間、女ヶ倉からさらに1時間歩いて養老渓谷駅へ戻った。

駅併設の足湯にのんびり浸かって、15時53分の列車で帰った。