古炉奈行った

名前こそ耳にしていたものの一度も訪れたことのなかった秋葉原の老舗喫茶店古炉奈が6月14日の営業をもって閉店すると聞き、じゃあなくなる前に行っておくかとやや不純な動機でコーヒー飲んできた。将来することが叶わなくなる体験をできるうちにやっておこうという気持ち自体は肯定されてしかるべきだと思っているし、またそれなりに敬意も払っているつもりだけど、やはりにわかには積み上げられた歴史に対する理解ってものがどうしても欠けているから。信者が熱心に祈り捧げる教会へずかずかと踏み込んだ時に感じるような躊躇いがなかったわけじゃない。でもとにかく行った。

モンブランとホットコーヒー。

テーブルからの眺めはこんな感じ。この変化の激しい街で40年以上前から同じ場所に店を構えてるってのはなかなかぐっとくるものがあるよなー。40年前この窓の外にはどんな光景が広がっていたことだろう・・・まあ40年前のこの時刻だともう軒並みシャッター閉まって閑散としてそうだけど。

かつて隆盛を極めた商店が次々と姿を消していく時代にあってもなおこうした古い喫茶店が変わらずにあり続けるっていうことは、僕のような新参者にとっての願いでもあったんだけどな。